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龍帝国

脅威的な勢力を持つ天階魔族に対抗する為、地上にあった九つの国と地域が属した人間龍族の連合国。

大河で分断されていた陸地をつなぎ、世界を一つの大陸として統合した「龍族の王」を長とする。

現在帝国に属する国は魔族との大戦前から現存する紅国教国、30年前に建国を宣言した和国のみである。

紅国 国号:紅国(こうこく)

龍帝国【凍土】に位置する龍帝直轄地。首都・鈴城郷を有し、戦前から独自の文化を保存している歴史の長い国。中心に大河があり、龍族の王たる龍帝が住まう天空城“龍宮”が浮かんでいる。かつては凍えるような冬季の続く地だったが、帝国統一時に起こった天変地異により気候が変わり、緩やかに四季が巡る肥沃な土地となった。

マリ・イスト教国 国号:教国(きょうこく)

龍帝国【聖土】に位置する医術大国。近代魔術として医術を確立した『聖女』を祖とするマリ・イスト教の思想を掲げ、彼女の血を引く教皇が代々国を治めている。今から50年前、亜人差別が横行していた隣国のフォニアス大公国を征服し、事実上帝国西方の土地を全て有する。様々な意味で、帝国首都として龍帝を戴く紅国とは折り合いが悪い。

ユリーク共和国 国号:和国(わこく)

龍帝国【白土】に位置する北の大地。機械技術で発展した高度な文化体系を持つ。元々は一人の龍族とその配下達が流れて来た地に根を下ろし、山を切り拓いてつくった小さな村だった。険しい山岳地帯で生き残るため国民が技術を培ってきた背景から、生まれや身分よりも個々の能力を重要視する実力主義社会の側面も持つ。亜人を中心に様々な人種や種族が暮らしている。

その他の地域

ニルジース

龍帝国に属する三国全てをとり囲む、外海に向けて広がる砂漠地帯。特に南方の地を指していう。帝国南部はかつて地階魔族と親交の深かった土地で、魔族由来の古代魔術を廃そうとする龍帝の姿勢に反発する動きがある。各地に大小の集落が点在し、外海に近付くほど排他的な風土が強い。南から流れて来た者は総じてニルジーと呼ばれるが、純血と混血では思想が明確に分かれている。

聖域

帝国においては聖姿族が暮らす森のことを示す。これは各地に伝わる『聖者』の伝承をもとにするという説と、太古の自然を文字通り聖域としてきた名残とする説があるが、語源は定かではない。原生林を含めた大規模な天然林は帝国西部から南部に集中しており、「聖土」の地名の由来に関連しているという見方もある。統治者は存在せず、魔女の異名を持つ聖姿族が折衝役を担っている。

幾城界 きじょうかい

かつての地球――太古の地上で《月》と呼ばれていた、魔族達の暮らす楽園。龍族との大戦の折に宇宙空間ごと分断され、鏡写しになってしまった天階・地階の大地を結ぶ"塔"で形成される。それぞれの土地に住む者たちが派閥や領土を主張する小競り合いがしばしばあるものの、魔族基準では概ね平和な国である。"塔"は交易路の他、魔術学舎・医術院・技術工房等の施設を内包する。

外海 がいかい(帝国全域)  げかい(南部・白土)

帝国および南北ニルジースの更に外側の地。風もなく天候も変わらない浅瀬が延々と続く平野。果ては無いとされているが、南部から外海へ冒険に出た旅人が後に白土で発見された例がある。生物はおらず、ヒトの住める地との境として四方に残る遺跡に砦が置かれている。帝国で単に海といえば外海のことを指す。現代人にとっての海と近い概念は「大河」が該当する。

大河 たいが

かつて大陸と凍土を隔てていた大きな水流と渦。その正体は古代龍の子・彗星アジュールである。凍土を征した天陽帝(龍王)が龍族として目覚めた際、同時に彼女の巨体が起き上がったことで地上に天変地異を引き起こした。この時に地球の地形が再度形成され、現在の風土となった。戦後は紅国にて運河の形で身を休めており、龍宮や凍土を守護する水神として祀られている。